モヘヤはそれだけで糸にすると強度が弱くなってしまいます。そこで適度なクリンプがあるウールをわたの時点でミックスします。さらにトライスピンという特殊な機械でわたを引き伸ばしながらループをつくり、ナイロン糸で抑え、このループを起毛することで光沢と肌触りが現れます。
次に染めの行程です。DANDEは心地よい風合いに仕上げるために、綛(かせ)に仕立て直す手間を加え、これを染料とともに釜の中へ入れます。急激な温度変化のないように時間をかけて染め、徐冷、乾燥を行います。わたの段階で先に染める「トップ染め」を行うことも可能です。
SAWADAは国連が提唱する「人権・労働・環境・腐敗防止」についての普遍的原則である「国連グローバル・コンパクト」への参加を表明しています。持続可能な素材供給を念頭に置き、素材開発や生産管理に取り組んでいます。
糸商として創業し、50年の歴史あるSAWADAでは、日本各地のニット産地の優秀な工場とのネットワークを培ってきました。DANDEの生産にも、素材の良さをよく理解し、高い技術と丁寧な仕事が信頼できる紡績工場、染め工場、出荷・在庫管理までのベストなチームをコーディネートしています。編立試験や風合出しは自社で行っているため、品質向上に向けた改良はスピード感をもって行うことができます。